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店長・ジャックの 極々私的なアーティザンゴルフの話

意外と!? すごいものを売っています

この夏は「ゴルック」初の試み、
ギアだってコダワリのものを
お届けするべく
「ウェッジ・フェスティバル」を
展開していますが、
まずは何より一番手に
取り組んだのが
アーティザンゴルフとの
コラボレーションでした。

実はこの企画が
始まったのは、1年近く前。
別注って意外と時間かかるんですよ。

話はいきなり飛びますが、
ナイキがアパレル・シューズを残して
ゴルフギアから
撤退したのは2016年頃ですが、
それに伴って
テキサス州にあった
ナイキのクラブ開発総本山
「the oven」という施設も
閉鎖されました。

実は店長・ジャック、
2011年にナイキから
「VRS」という
ドライバーとアイアンが
登場した際に
この「the oven」に伺っておりまして、
それはそれは立派な施設だったので、
あぁ、アソコもなくなっちゃうのか、
もったいないなぁ……と
思っておりましたが、
その施設をまるまる買い取って
新しいブランドを始めた
男たちがいたんです。
それが元々
ナイキのクラフトマンとして
この施設で働いていた
マイク・テーラーとジョン・ハートフォード。

特に、このいかにもアメリカンナイスガイな
マイク・テーラーは
タイガー・ウッズのクラブを
一任されていた人で、
タイガーに「もうマイク以外に
クラブは作らせない」と言わしめた人物。
ちなみに、上の写真は
その2011年にインタビューを
させてもらった際の一葉。

その際のまさに
アーティザン(=職人)な
仕事ぶりに個人的にもやられて、
帰国後、ドライバーでもアイアンでもなく(爆)、
特に作り手のセンスと感性が
如実に反映される
(と、ハンデ15の中級者が偉そうに、
そう思っている)
ウェッジを買いに走ったんですわ。

それから僕のウェッジは
つい最近までずっとナイキでした。
撤退する際に、
「ああなくなってしまうー」と
52度と56度を2本ずつ、
ビックカメラに買いに走りましたもの。
だってもはや撤退が公表されて
1本8000円(!)にマークダウンされてたしー。
で、それが、コレっす。

当時、ナイキは
クラブ後発メーカーとして!?
斬新なアイテムを多く出していましたが、
これも市販品で
プロが好むノーメッキ仕様で出すという
大胆な代物でした。

お店に流通させるクラブを
ノーメッキで出すリスクって
お分かりですかね?
要は販売前から
シュリンク(硬いサランラップ
みたいなもので保護)されていても、
どうしても空気に触れて
サビちゃうクラブが
出てくるってことです。

スピン効率を考えての
ノーメッキなので、
見た目のサビは性能に関係ないし、
僕なんかはむしろ
そっちの方がクロウトっぽくて
カッコイイと思うのですが、
確かナイキには
「使う前からサビてる」って
クレームが少なからずきてたと
当時の広報担当さんから
聞きました。

何より
顔がよかったんですよ、ボク的には。
球を包み込んでくれるような
イメージが出やすい
少なくとも当時、
このウェッジでしか見られない
形状だったと思います。

まあ、先ほど
自分のハンデもお伝えしたように
万年中級者こそ
アプローチとパットで
凌いでいかないといけないんで(笑)、
この形状は素晴らしいなぁ、
でも、あんまりナイキのウェッジって
評価されないよなぁ……
なんて思ってたら、
当時、ある体育会ゴルフ部ゴルファー君と
話した時のこと
「なくなっちゃうんですよねぇ! 
学生ゴルファーで、いまナイキウェッジが
すごく評価されていて、使ってるヤツも多いんですよー」
って話を聞いて、
おお、そうなのかー!
巷のゴルフメディア、
もっと取り上げてくれよー
なんて思ってました。

この先も希少なウェッジであったりします。

そして
話はアーテイザンに戻ります。
日本のエージェントの方に
こんなのが出ますと
最初に見せていただいた時、
「わお! お帰り‼」って
思いました。

そりゃ
ナイキでクラブを削っていた
名匠が新たに始めたウェッジですもの。
フェイスデザインは
自分がいちばんいいと信じて作ってきた
フォルムを変えないですよね。

このフォルムは
ハンデ15の中級者だけでなく
大学ゴルフ部の精鋭も
そしてパトリック・リードも!
さらにナイキ時代の
タイガー・ウッズも愛してきた
カタチです。
そんな個人的な背景があったので、
今回のお話があったとき、
ノーメッキのプロ仕様が
いいと思ったのです。
だから、お届けするときは
包帯ぐるぐる巻きってわけじゃないですが、

こんな感じで
お送りすることになります。

でも、この文章を
ここまでよんでくださった
貴方ならおわかりになると思いますが、
使っていくと、
結構早めにサビてきます。
それこそがこのウェッジの
アジだと思っていただけると
ありがたいです。

しかも
ただのノーメッキではなく、
市販品と違って、
PGAプロに支給するクラブと
同じように
マイク・テーラー達が実際に削って、
テキサスの工房でシャフトも組んで
くれたものなんです。

つまり単なる
オーダー品とも違う
一般ゴルファーに
初めてサプライする
スペシャルなモデルとして
トクベツに
「TX PROTO」と
いう名前を付けてくれました。

ボクもナイキのウェッジは
まだストックもあるけれど(笑)、
1セット買いました。
Sソールはパトリック・リードが
使っているソールそのまんまのもの。
そしてSBソールは
マイク・テーラーに信用を寄せている
”あの“選手が使っているソール
そのまんま(意味深な言い方でスンマセン、笑)で
お願いしました。

というわけで、
話がとっても長くなりましたが
アーティザンゴルフが
プロ以外で初別注を受けてくれた
ウェッジを是非とも
堪能してくださいませ。

記事日時:2019年8月16日 PM 17:03
 


 

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